
1977年の初演から時代や劇場に合わせ、様々な工夫を加えながら公演を重ねてきた長い歴史を持ったオリジナルミュージカルです。 東北の美しい自然を舞台に、いじめに苦しむ主人公のユタが、天災によって現世で生きることが叶わなかった座敷わらしたちと出会い、彼らとの交流を通して、生命の尊さ、友情の大切さを学び、たくましく成長していく物語で、原作は、岩手・南部出身の作家、故・三浦哲郎さんの同名小説です。現在も社会問題となっている「いじめ」をテーマに、演出家・浅利慶太は、日本人の琴線に触れ、自ずと主題に気づかされていく上質なエンターテインメントに仕上げました。故・三木たかしさん作曲の「生きているってすばらしい」「友だちはいいもんだ」「夢をつづけて」など、演歌や民謡の要素を盛り込んだ叙情的で親しみやすい名曲の数々、そして出演者が語るあたたかくて柔らかい響きをもった南部弁の台詞は、日本語が持つ美しさを改めて感じさせてくれます。 この作品が一貫して訴え続けたテーマは、「生命の尊さ」と「生きることの素晴らしさ」。スタッフ・キャスト一同、心を込めてお届けいたします。 |
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